Aaayaの人生はまわり道 ~Life in the UK~

イギリス生活での日常をシェアしていきます

UKとロックダウンの軌跡

皆さま、こんにちは。

昨日3月23で、イギリスのロックダウン生活はちょうど1周年となりました。

 

オン・オフはありましたが、この1年は自由のない生活を強いられてきたわけで、今も尚、先の見えない不安と微かな希望の狭間で暮らしているわけです…。只々、一日も早くパンデミックの終息を願うばかりです。

 

私個人としては、旦那の解雇通達からスタートしたこのロックダウン生活は大ピンチの状態でスタートしました。

 

今日はイギリスが辿ってきた軌跡を写真と共に振り返りつつ、記録として残しておこうと思い立ちました。ご興味のある方はお付き合いください。

 

 

 

世界の動きとロックダウンの助長

2020年3月11日

WHOが「新型コロナウィルスを世界的パンデミックとする」と発表

世界各国、このニュースで持ちきりとなり一気に緊張感が高まりました。しかし、この時はイギリス国民もまだどこか他人事のような感じがしていて、本当にこれから始まる恐怖の一年を誰も想像していなかったように思います。

 

2020年3月15日

イギリス政府として、70歳以上の高齢者や既往歴のある人に対して外出自粛を要請

私も家族も、旦那のおばあちゃんに対してお家から出ちゃだめだよ~買い物したもの届けなきゃね~なんて呑気な感じでした…。

 

2020年   3月20日

イギリス国内のレストラン、パブ、劇場、ジム、ナイトクラブなどの営業を無期限停止

衝撃のニュースでした…。営業停止の前日に駆け込みでパブやレストランを訪れる人も多くいましたね。

 

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 異様な光景のスーパーマーケット  (photo by Aaaya)

 

ロックダウン1回目スタート

2020年3月23日

事実上のロックダウン1回目がスタート

外出許可が制限され、「生活必需品の買い物・運動(1日1回)・医療に関わる外出・仕事(基本的にはエッセンシャルワーカーのみ)」以外の外出は基本的に認められないというルールが設けられました。さらに公共の場にて2人以上で会うことを禁じられ、結婚式や葬式の多くがキャンセルされていきます。学校も閉鎖しました。(一部、親御さんがエッセンシャルワーカーの子は学校に通うことができました。)

 

Wash your hand!!! 今ではお馴染みのフレーズが生活の至る所に登場し始めます。

Clap for cares!!! ということでNHSスタッフに感謝の拍手を送る習慣がスタート!

 

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ちなみに2020年3月27日には、「ボリスジョンソン首相、コロナウィルス陽性!」という衝撃のニュースがイギリス国内のみならず世界中で報道されました。

 

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ジョンソン首相からお手紙をもらいましたね! 

 

5月に入ると、感染者のピークは過ぎたようだという政府の見解から行動制限が徐々に緩和されていきます。1日1回と制限されていた運動は1回以上可能になり、その後外でのアクティビティーや6人までであれば屋外での会うことが許されました。

 

そして、遂に…

 

ロックダウン1回目の解除へ3ステップスタート

2020年6月1日

小学生(Year 1からYear 6)から学校を再開

ここから実質、ロックダウンの段階的解除がスタートします。誰もがこのままロックダウンが終わり、日常を取り戻すと信じていましたよね~。

 

2020年6月15日

小売店やハイストリートのショッピングセンター等が再開

 

2020年7月4日

実質、ロックダウン1回目が解除される

 

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 ロックダウン解除後に訪れたストーンヘンジ 7月上旬 (photo by Aaaya)

 

<ニューノーマル>

ハンドジェルは飛ぶように売れる

現金での支払いは受け付けないというお店も

マスクのない生活が考えられないように

Wash your hand! Keep your distance! もう何度聞いたかわからない

 

7月24日には、店内でのマスクの着用が義務化され、従わない場合には£100の罰金というルールがスタートします。(England)

 

これでロックダウンも終わり、日常生活に戻れると油断したのも束の間、イギリスの雲行きは既に怪しくなっていきます。ヨーロッパ近隣諸国では第二波が始まっていくのでした。

何となくだましだまし過ごした夏なのでした。

9月に入ると、これはいよいよヤバいねと気付き始めます。

 

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  行動制限解除後に訪れたウェールズ 9月上旬 (photo by Aaaya)

 

第二波の到来から再度行動制限へ

2020年9月24日

レストランやパブは夜10時までの営業となる

 

2020年10月14日

Tier systemが導入される

アラートを3段階(Tier 1 - Medium/ Tier 2 - High/ Tier 3 - Very high)に分けてナショナルロックダウンを回避しようという作戦でした。住んでいる地域によってはロックダウンとさほど変わらない行動制限が設けられていました。

 

Stay Home/Protect NHS/Save lives 車のラジオから必ず流れてくるこのフレーズ…

 

この時点でリヴァプールは既にVery highの警戒地区にされていましたね。

 

クリスマス会えなくなっちゃうかもしれないから、会っておこうということで旦那の実家を急いで訪れました。これが家族に会った最後の日なので、かれこれ5ヶ月も家族に会えていません。同じイングランド内、距離も車で1時間半程しか離れた場所ではないのに…。

 

10月31日には、「イギリス国内での陽性者数が100万人に達した」とアナウンスされました。

 

ロックダウン2回目スタート

2020年11月5日

4週間限定のロックダウンがスタート

クリスマスはイギリス人にとって非常に大きなイベントなので、イギリス政府としては何としてもクリスマスにナショナルロックダウンを避けたいという狙いがありました。そのため一気に封じ込めるために短期のロックダウンを決行します。この時は「クリスマスバブル」なる特別措置で何としてもクリスマスには家族に会えるようにすると発表していました。

 

12月1日になると、イギリス国内の死者数が7万5千人に達します。

 

ロックダウン2回目の解除からTier systemへ

2020年12月2日

ロックダウンを解除Tier systemへ移行

 

2020年12月19日

特定の地域がTier4に分類される

クリスマスの直前ということもあって、国民の落胆度合いは計り知れないものでした。しかし、この時点ではクリスマスの特別措置は残されていたので、国民は何としても「クリスマスだけは家族に会える!」と信じていたのです。

 

結局のところ土壇場でルールが変わり、Tierをまたいで家族に会いにいくことを禁じられてしまったのです…。クリスマスから年明けはホリデーに出掛けるイギリス人も多く、人の動きを止めることはできませんでした。結局私はクリスマスも家族と一緒に祝えず、誕生日のお祝いすら一緒にできず、イースターもお預けです。

 

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旦那が初挑戦したクリスマスミール

 

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本当は家族で会える予定だったのになぁ...

 

ロックダウン3回目スタート

2021年1月6日

ロックダウン3回目スタート

イギリス政府はロックダウンを発表

 

クリスマスから年末・年始の無茶はすぐに数字に表れました。特に年明けの陽性者増加は大変深刻なものでした。1月9日には1日辺りの陽性者数が6万人近くなり、私達の家族も夫婦もコロナの餌食になりました。私のサバイバル記録はこちらからどうぞ... ↓↓

 

jinsei-mawarimichi.hatenablog.com

 

 

1月26日にはイギリス国内での死者数が10万人を超えます。

 

2020年2月15日

イギリスへの入国者に対して検疫・隔離のルールを設ける

これは特定の国・警戒地域(この時点では33ヶ国)からの入国者に限ります。

 

2020年3月8日

学校を再開

 

そして、今日に至ります...。

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この一年、ひたすらお菓子を焼き続ける日々でした...

 

ロックダウン3回目の解除へ向けたプラン

<Step 1> 2021年3月29日以降

・屋外限定ではあるが2世帯/6人までの人が社交できる

・屋外でのスポーツ施設(テニスコート、バスケットコートなど)

・「Stay at home」アラートが解除へ。引き続き、家から仕事ができる人はWork from Homeを推奨するなど行動制限は引き続き残る

 

<Step 2> 2021年4月12日以降

・必要不可欠とされるもの以外の店が再開(美容院やジム、図書館などの公共施設を含む)

・屋外のテーマパークや動物園、キャンプサイトなども再開

・屋外のみ飲食店(パブやレストラン)が再開 ※但し、注文・飲食はテーブルサービス

・一部宿泊施設(貸別荘など)が再開

但し、上記の利用は同居家族のみ

・葬式は最大30人、結婚式や披露宴などは15人まで参加が可能

 

<Step 3> 2021年5月17日以降

・屋外での社交は基本的に制限がなくなる/大型イベントは30人まで

・屋内で2世帯/6人まで会える → 今後、アップデート有

・「ソーシャルディスタンス」解除へ!いよいよハグできま~す

とはいえ、家族や友達でない人とは引き続き距離を保つようにとのこと

・屋内での飲食が可能に

・屋内施設が続々と再開(映画館、キッズパーク、ホテルやB&Bも)

・政府の許可を取ったイベントなどが再開 (屋内1000人まで、もしくは主要人数の半数/屋外4000人規模の施設なら半数まで)

・葬式と同様に結婚式などのイベントは30人まで参加が可能

 

<Step 4> 2021年6月21日以降

・ナイトクラブを含むその他の施設が再開へ

ここで社会的接触の制限や、イベントの収容可能人数などを制限予定

⇒実質、ここがロックダウン解除のゴールとなる予定です。

 ※追記 (2021年6月24日):こちらのロックダウン解除は現在4週間延期が発表され、7月19日に解除となる予定です。(予定は未定ですが...)

 

このパンデミックは、まだ完全に終息を迎えていないためなんとも言えませんが、イギリスは感染拡大の初期段階で国境を封鎖しなかったというのは大きな敗因ではないかと感じています。いくら都市封鎖をしても、海外からの人の出入りは止まらないという状況には違和感がありました。

 

今回のロックダウンはさすがに三度目の正直ということもあって大変慎重に進められています。このまま何とか乗り切っていきたいですね!

 

冒頭にも申し上げましたが、旦那の解雇通達(made redundant)から始まったロックダウン生活は、私達夫婦にとってまさに激動のスタートとなりました。気持ちが不安定になって、この一年で何度泣いたかわかりません。でもこの一年を振り返って、時間が止まってしまったようにも思いますが、今までで一番変化のある年だったのは確かです。これらをマイナスに捉えるだけでなく、前向きに頑張ろう!と思う今日この頃なのです。

 

皆さまもくれぐれもお気を付けくださいませ。

長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。

 

#イギリス生活 #コロナに負けるな