Aaayaの人生はまわり道 ~Life in the UK~

イギリス生活での日常をシェアしていきます

イギリスとコロナウィルスと私  

「はい、私コロナウィルスに感染しました。」

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私がイギリスにやってきたのは、2019年秋のことです。今まで一度も訪れたことないこの国だったので、正直暮らしていけるのか?という思いと、なんとかなるっしょ~というお得意のポジティブ思考が相互する中、私のイギリス生活はスタートしました。

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ようやく生活が軌道に乗ってきた矢先に「中国で新種のウィルスが発見された」というニュースが飛び込んできたのです。この時はまだどこか他人事だったわけですが、みるみるうちにヨーロッパ諸国にまで広がりイギリスにも迫ってきました。日々の報道は人々の不安を煽り、買い占めをはじめとする大きな混乱を招きました。普段からマスクとは無縁なこの国でほとんどの人がマスクを着用し、消毒液を買いだめしている光景はまさに異様なものだったのです。

 

日本でも大きく報道されていますが、昨年末辺りから「変異種(変異株)」が流行し、陽性者はみるみるうちに増加していきました。そして年明けに遂に予期せぬ事態が…。

 

昔から健康には自信があったので、正直悔しさと虚しさと言葉にできない無力感に襲われました。症状はいわゆる軽症と呼ばれるものですが、正直辛かったです…。38度の高熱から始まり、重度の悪寒と倦怠感に何日も襲われました。それが治まると、味覚と嗅覚を完全に失うという恐怖体験が待っていました。もう一度言います。味覚・嗅覚ゼロですよ、ゼロ。冷蔵庫の調味料を片っ端から舐めてみましたが、味覚と嗅覚は完全に失われていました…。

 

これは体験しないと分からない恐怖です。合計で10日間ほどは体調不良が続きましたので、自宅待機で過ごす期間はしんどいものでした。その後はしばらく味覚・嗅覚障害、頭痛や倦怠感の後遺症がありましたが、おかげで今ではすっかり元気に回復しています。

 

私のイギリス生活1年目はまさにコロナと共にあったと言っても過言ではない状態。新しい国での生活、予定していた旅行のキャンセル、家族にも会えず、普段は超が付くほどのポジティブ人間の私でさえも、ふさぎ込んでしまうこともありました。たったの一年で世界がこんなに変化してしまうなんて誰も想像していなかったでしょう。人と直接会って話をすることが、これほどまでに貴重で特別なことだと感じる日が来るなんて思ってもいなかったでしょう。

 

私はこの一年、辛く挫けそうになることもありましたが、これをチャンスの年・感謝の年だと捉えるようにしています。今まで自分が当たり前だと思ってきたことが、本当はすごくありがたいことだったのだと気付けたからです。

 

そして今までの人生で、自分がいかに自宅でゆっくり過ごしたことがないかということにも気付かされました。この1年の間に今までにないほど新しいことを始めましたし、オンライン上で人と関わることに対してのイメージがガラッと変わった年でもありました。

 

そして、自分の何気ない日常が、誰かにとってはとても興味深いことなのだということも知りました。これが私がブログを始めるきっかけにもなったわけです。まだまだ初心者ですが楽しく続けられたらいいな。

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この世界的パンデミックがどこまで続くのかは、正直のところまだ分かりません。ワクチン接種の開始によって、明るい希望の光が見えてきたようにも感じますが、まだ終息には時間が掛かりそうです。イギリスにおいてはピークは過ぎたとはいえ、まだまだ油断大敵な状況が続いています。(現在も1日辺り6,753人の新規陽性者が発見されています。- 2021年3月11日現在)

 

イギリス政府は6月末を目安に完全なる行動制限の解除を目指していますが、ロックダウンによる人々のイライラは爆発寸前…。まぁ、ここで悲観的になっても仕方ないので、只々その日を待つばかりです。どうか皆さまもお体には気を付けて、今まで通りの日常が一日も早く戻ることを願いましょう。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

#イギリス生活 #海外在住 #国際結婚 #コロナに負けるな