Aaayaの人生はまわり道 ~Life in the UK~

イギリス生活での日常をシェアしていきます

もうすぐサマータイムがやってくる

まもなく春分の日(Spring Equinox)ということで、暦の上では春ですね。

暖かい春の訪れが待ち遠しいイギリスですが、朝晩はまだまだ寒い日が続いています。

 

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さて、イギリスでは3月28日からサマータイム(ST)がスタートしますね。イギリス在住の皆さん、くれぐれもお忘れなく!これはデイライトセービング(Day light saving ) と呼ばれ、イギリスではブリティッシュサマータイム(British Summer Time - BST) なんて呼ばれています。デイライトセービングは、明るい時間を有効活用するために時間を調整するという制度です。現在、約70ヶ国の国で使用されているそう。

 

 

どのように時間が変わるの?

時計の針は、1時間進みます。つまり3月28日の深夜1時に時計の針は2時に変わるということです。この日は、日の出・日の入りが1時間遅くなるということですね。携帯電話など自動で時計が変わるものは問題ありませんが、目覚まし時計の針は寝る前に1時間進めておきましょう。そして、この日は睡眠時間が1時間減ってしまうのでご注意を。

 

サマータイムのメリット・デメリット

イギリス人の中でもこれに対しては賛否あるようです。 STは節電効果があり、「環境にも良い。」「明るい時間が長くなることで交通事故が減る。」という賛成意見がある一方、「節電効果はさほど見られない。」「日の出の時間が遅くなることで、子供が通学時に外が暗いことが問題」と考える親も多いようです。(特に北部地域) また、「時間を調整することは体内時計にとって悪影響で健康被害がある」と考える人もいるようです。

 

私はオーストラリア、イギリスと2ヶ国でサマータイムを経験してきましたが、やはりSTになる当日は毎度緊張します…。寝坊したり時間を間違えたらどうしようという不安から、夜寝付けないことも未だにありますし。初日の朝は頭がボーっとしたり、眠いと感じるのも事実。しかし、STが始まると何といっても日が暮れるのが遅くなるので、夏がやってくるのだな~とワクワクするんですけどね。まあ、その反面ST終了と共に一気に日が短くなるので、その喪失感はハンパないですが…。

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デイライトセービングっていつからあるの?

このデイライトセービング、いつから始まったかはご存じでしょうか?元々は第一次大戦時に石炭の不足を解消する目的で始まったのだとか。ちなみに初めに導入した国は「ドイツ」だそうです。そこからイギリスをはじめヨーロッパ諸国で導入されていきました。第二次大戦中は、ブリティッシュダブルサマータイム(BDST)といって時計の針を2時間動かしていた時期もあるらしいです!ここから幾度となく変更がありまして、1972年に正式にブリティッシュサマータイム(British Summer Time - BST)がスタートしました。

 

ちなみに日本では、昭和23年から26年のわずか3年間STが導入されたことがあります。しかしながら、メリットが感じられないこと、そして過重労働などが問題視されすぐに廃止になりました。

 

それにしても、全ての時計を手動で動かしていた時代はどれほど大変なものだったのでしょう…。

 

グリニッチ天文台の学芸員の方のお話では、1916年にこの制度が導入された際には、「時計の針で負傷しないように」という注意が呼びかけられ、新聞や雑誌に公式ガイドラインが掲載されたんだとか!まさに命がけのサマータイムですよね。

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そしてEU諸国が2021年を最後にデイライトセービングの廃止を検討しているということで、EUを離脱したイギリスとヨーロッパ諸国の間に時差ができてしまうなんていう事態になっています。…一体、どうなることやら。

 

イギリスの皆さま、どうぞサマータイム当日は体調にお気を付けください。

 

サマータイムの変更時期、時間設定については国によって違います。こちらの情報はイギリスのサマータイムについて説明しておりますのでご注意ください。

 

#海外生活 #イギリス生活 #サマータイム