Aaayaの人生はまわり道 ~Life in the UK~

イギリス生活での日常をシェアしていきます

イギリス王室とイギリス社会の人種差別問題

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イギリス国内だけでなく、海外でも大きなニュースになっている話題のこのトピック。なんでもハリー王子の妻、メ―ガン妃が第一子アーチ―を妊娠中に「(長男の)肌の色がどれだけ濃いのかという懸念」が王室内でやり取りされたテレビ番組で明かしたのです。(実際のインタビューでは’How dark is your baby going to be’とやり取りされています)

 

私はこの番組を実際に観ましたが、事実はどうあれあんなにペラペラとプライベートなご事情を話してしまうメ―ガン妃になんだかヒヤヒヤしました…。もちろんハリー王子とメ―ガン妃、そして彼ら家族が安心して幸せに暮らしてほしいことを願うのみですが、イギリス王室の伝統としきたり、彼らの守ってきた王室の威厳たるもの凄まじいものでしょうね。私はNetflix「The Crown」でイギリス王室について勉強中です!

 

話は逸れましたが、イギリス社会の人種差別について考えてみました。私自身、はっきりと人種差別を受けたことはありませんが、この国で、イギリス人とそうでない移民というのはしっかり区別されているように思います。人種というより、イギリスは階級社会が色濃く根付いているので、英語をまともに話せないと「あ、こいつ英語も話せない移民か。」と直接言われずとも態度に出されてしまったり、不利な扱いをされてしまうことはあります。

 

では、彼らイギリス人が悪意をもって移民・外国人を区別していると言えるのでしょうか?私は必ずしもそうは思いません。これはイギリス人の彼と入籍をする際のエピソードなのですが、彼の家はごくごく一般的なイギリス系イギリス人家系であり、イタリア系イギリス人とか中国系イギリス人などといったいわゆる何世の家族はおりません。つまり、アジア人に対するイメージというのは彼らの頭の中にあるだけで、未知の世界なわけです。

 

正直、私が嫁いでくるまで、家族はアジアの国に興味を持ったことすらなかったと言えるかもしれません。そんな家族ですから、息子がアジア人の嫁と結婚するなんて日には大騒ぎだったことでしょう。彼が家族に私のことを紹介する際に(私は実際その場にはいませんでしたが)、おばあちゃんが言いました。「Aaayaはアジア人ということは目がこんな感じで(ジェスチャー付き)、吊り上がっているのかい?」他の家族はとっさに「おばあちゃん、そんなこと言っちゃダメでしょ!」ととっさに彼をかばったようです。

 

でも、私はこのエピソードを聞いて、怒りとか悲しみの感情はありませんし、なるほどなと思いました。だって自分たちも出会ったことない国の人に対して何かしらイメージってあるでしょ?だから自分の行動・発言が全て日本代表になるんだなって気を引き締めたのを覚えています。

 

日本もイギリスも同じ島国なのです。もちろんイギリスは日本に比べて多くの移民が暮らしていますし、ヨーロッパ諸国と近いということはありますが、日本に近しい閉ざされた島国的気質は持っているような気がします。特に高齢層においては、悪気なくNGワードで外国人を呼んでしまうことってあるんだと思います。日本でも同様にありますよね。彼ら高齢者層の考えを変えるってのは少し無理がありますけど、イギリス人の若い世代はどうでしょうか。ジェンダーフリー、人権、LGBTQAIについてなど、人種問題だけでなく社会では様々な問題定義がなされ、若い世代の間では多種多様な選択肢が設けられる世の中になってきています。

 

イギリスの階級社会も今後少しは変わってくるのかな?今回のイギリス王室の人種的発言について事実は分かりませんが、家族は家族ですからね。

 

違いを楽しんで、違いからお互いに学べるそんな社会になればいいですよね~。

 

それにしても日本の報道で「メガン妃」と呼ばれていることが非常に気になるのですが、私だけでしょうか...。

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#イギリス生活 #イギリス王室